印鑑に込めた本物へのこだわり
石原印房は、創業以来百年余にわたり、印鑑づくり一筋に歩んできた印鑑専門店です。
創業者・赤城刀仙は、「印とは芸術であり、人生においての宝である」という信念のもと、一本一本に向き合ってきました。
印鑑を、ただの道具としてではなく、名前と人生を託す存在として捉える。
その考え方は、今も変わることなく受け継がれています。
私どもが目指しているのは、数を作ることではありません。
最上のクオリティを追求し、一生使える印をお渡しすること。
それが、石原印房の「こだわり」です。
書体へのこだわり
職人による完全手書き字入れ
石原印房の印鑑は、すべて一級彫刻士による完全手彫り印鑑です。
その礎となる文字は、既成のフォントやデータを使うことなく、職人が一本一本、
印材の大きさ・文字数・全体のバランスを見極めながら完全に手書きで字入れを行います。
同じお名前であっても、印材や大きさ、用途が変われば、最適な文字の表情も異なります。
その微妙な差を判断できるのは、長年、文字と向き合ってきた職人だけです。
画数を気にされる方には、事前にお申し出いただければ配慮のうえで字入れを行います。
もちろん私どもは画数だけではなく、文字全体の美しさと調和を何より大切にしています。


印材へのこだわり
一本を、一生預かるために
石原印房では、印鑑に使用する印材を最上級のものだけに限定しています。
問屋から仕入れた印材であっても、私どもの基準を満たさないものは、石原印房の印鑑としては一切使用しません。
それは、一生使われる前提の印鑑をお預かりする以上、品質に例外を設けることはできないからです。
用途や価格帯に応じた印材は、姉妹店であるはん次郎浦和店にて使用しております。
石原印房は、「すべてを同じ基準で作る店」ではなく、目的に応じて、使う場所を明確にわける店です。
この選定基準があるからこそ、一生涯保証をお約束することができます。
印材を選ぶことは、印鑑の寿命を決めること。
私どもは、その判断から逃げません。

完全手彫りへのこだわり

最後の判断を、人が引き受けるために
石原印房が完全手彫りにこだわる理由は、技法や伝統を守るためだけではありません。
印鑑は、押した瞬間に効力を持ち、持つ人の名前と意思を世に示すものです。
その重みを考えたとき、最後の彫刻工程を、責任の所在が曖昧なまま行うことはできない
と、私どもは考えています。
石原印房では、印鑑づくりの最終工程である彫刻を、当店専属の一級彫刻士に委ねています。
一級彫刻士とは、長年にわたり印章彫刻と向き合い、技術と実績を積み重ねた者だけに与えられる
国が認めた技能資格です。
私どもは、人生の節目に使われる印鑑の最終仕上げを、この資格と経験を持つ職人にのみ任せています。
職人は、技術のプロフェッショナルです。
しかし、どの印材を選び、どの書体で、どの用途に使うのか。
それらを総合的に判断し、お客様に提案するのは、私どもの役割です。
また、用途や価格帯によっては、機械彫刻を用いた印鑑が合理的である場合もあります。
そのような印鑑は、目的を明確にしたうえで、ご案内しております。
しかし、象牙や牛角をはじめとする柘以外の印鑑については、完全手彫り以外の選択肢は設けていません。
それは、完全手彫りが特別だからではなく、責任の最終地点を、人が引き受ける必要があるからです。
技術と判断、それぞれの役割をわけ、責任の所在を明確にし、道を究めて行く。
それが、石原印房が完全手彫りを選び続ける理由であり、一生涯保証をお約束できる前提でもあります。


