
実印をご検討されるお客様の多くが、
自然な流れでこうおっしゃいます。
「姓名鑑定もお願いしたいです」
この言葉を聞くたびに、
私たちはある誤解があることを感じます。
姓名鑑定というと、
どうしても
「占い」「運気を上げるためのもの」
というイメージを持たれがちです。
しかし、
実印における姓名鑑定の本質は、そこにはありません。
実印が使われるのは、人生の分岐点だけ
実印が必要になる場面を思い浮かべてください。
- 住宅購入
- 相続
- 結婚
- 法人設立
- 重要な契約
どれも、
人生の流れを大きく左右する出来事です。
実印は、
「念のために押す印鑑」ではありません。
この選択で進む
この判断に責任を持つ
そう決めたときにだけ、
静かに捺されるものです。
だからこそ人は、
その一押しの前に
無意識に立ち止まります。
「これで本当にいいのだろうか」
姓名鑑定は、
その問いに向き合うための
一つの視点にすぎません。
私たちは、名前を否定するために鑑定をしません
ここで、
はっきりとお伝えしておきたいことがあります。
私たちは、
親御様やご親戚様が
大切な想いを込めて付けられたお名前を、
不幸だとか、悪い名前だと言う気は
さらさらございません。
それは、印鑑店として以前に、
人としてあってはならないことだと
考えています。
名前は、
その人が生まれて最初に受け取る
贈り物です。
姓名鑑定は、
その価値を否定するものではありません。
その名前と、
これからどう向き合っていくかを考えるための
材料の一つです。
「なんとなく不安」という感覚の正体
実際に当店には、
実印を作り直したいというご相談も
多く寄せられます。
その理由は、
とても曖昧で、
しかし共通しています。
- 人前で押すと、気持ちが落ち着かない
- 理由はないが、運気が悪い気がする
- 自分の名前なのに、しっくりこない
これらは決して迷信ではありません。
多くの場合、
自分自身がその印鑑に
納得できていないだけなのです。
実印は、
誰かに見せるためのものではありません。
しかし、
自分が納得できていないと、
押すたびに迷いが生まれます。
姓名鑑定を通して
「これでいい」と腹落ちする。
その感覚こそが、
実印を自信を持って捺すための
土台になります。
当店独自の鑑定を、行わないという選択肢はありません
**石原印房**には、
長年積み重ねてきた
当店独自の姓名鑑定の考え方があります。
それがある以上、
実印をお作りする際に
鑑定を行わないという選択肢はありません。
ただし、
これは不安を煽るためのものでも、
特別料金をいただくためのものでもありません。
鑑定は、もちろん無料です。
お客様に
「信じてください」と言うためではなく、
納得して実印を捺していただくために
行っています。
未来を決めるのではなく、決断を支えるもの
私たちは、
姓名鑑定で
未来が良くなるとは言いません。
人生を決めるのは、
印鑑でも、鑑定でもなく、
ご本人です。
ただ、
実印を押すという
重い行為の前に、
「自分はこの選択に納得しているか」
そう考える時間を持つことには、
確かな意味があると考えています。
姓名鑑定は、
そのための
静かな確認作業なのです。
どこに出しても、自信を持って捺せる印鑑であるために
実印は、
使う頻度の低い印鑑です。
だからこそ、
いざという場面では
その一本にすべてを委ねることになります。
- 法務局
- 金融機関
- 行政機関
- 士業の先生の前
どこに出しても、
迷わず、自信を持って捺せる印鑑。
それは、
印影の美しさだけでなく、
選んだ過程に
納得があるかどうかで決まります。
とある建築会社の社長様のお話
以前、
一人の建築会社の社長様がご来店されました。
開口一番、
こんな言葉を口にされたのを覚えています。
「理由ははっきりしないんですが、
どうも契約が取れない気がするんです。
実印のせいじゃないか、って思うようになって」
もちろん、
論理的に考えれば、
契約の成否を決めるのは
提案内容や価格、タイミングです。
実印が直接、
仕事を取ってくるわけではありません。
その社長様も、
それはよく分かっていらっしゃいました。
それでも、
大切な契約の場で
実印を捺すたびに、
どこか迷いが残る。
「この実印でいいのか」
「この判断でいいのか」
そんな小さな違和感が、
積み重なっていたそうです。
きっかけは、
同業の仲間からの一言でした。
「石原印房で頼んでみたらいいよ」
その紹介で、
社長様は当店にお越しくださいました。
姓名鑑定は、何かを変える魔法ではありません
私たちは、
その社長様に対しても、
「これで必ずうまくいきます」
などとは一切言いませんでした。
姓名鑑定も、
未来を保証するものではありません。
ただ、
名前の持つ意味やバランス、
印影の在り方を整理し、
納得して捺せる一本を
一緒に作っていきました。
その後のこと
しばらくして、
社長様から再びご連絡をいただきました。
「事業が、だいぶ軌道に乗ってきました」
その言葉とともに、
今度は
会社の実印・銀行印、
さらにご家族の印鑑まで、
ご注文をいただくことになりました。
印鑑が事業を成功させたわけではありません
誤解のないように言えば、
私たちは、
「印鑑のおかげで成功した」
とは思っていません。
成功の理由は、
社長様ご本人の努力と判断です。
ただ一つ、
あえて言えるとすれば——
実印が、
決断する力を、
ほんの数%だけ
後押ししたのではないか
そう感じています。
迷いが消え、
腹をくくって判断できる。
その小さな変化が、
結果として
流れを変えたのかもしれません。
姓名鑑定が目指しているのは、そこです
姓名鑑定は、
運命を変えるものではありません。
しかし、
実印を捺すその瞬間に、
「これでいこう」と
自分自身が納得できる。
そのための
確認作業にはなり得ます。
石原印房が
姓名鑑定を行う理由は、
まさにそこにあります。
どこに出しても、
自信を持って捺せる印鑑であること。
それが、
結果として
次の決断につながっていく。
私たちは、
その連鎖を
これまで何度も目にしてきました。
石原印房は、
そのお手伝いをするために
鑑定を行っています。
すべては、
どこに出しても
自信を持って捺せる実印を
お持ちいただくために。



