結婚 印鑑

「結婚したら、印鑑ってどうすればいいの?」

入籍の準備をしていると、意外と後回しになりがちなのが印鑑のこと。婚姻届はもちろん、新居の契約、口座開設、名義変更……新しい生活が始まると同時に、「新しい姓での手続き」が一気に押し寄せてきます。

この記事では、結婚を機に印鑑を見直すべき理由と、後悔しない選び方を、実際に当店へお越しになったお客様のエピソードも交えながら、創業100年余りの印章専門店・石原印房がじっくりお話しします。

そもそも、結婚したら印鑑は変えるべき?

結論からお伝えすると、多くの方が新しい姓の実印・銀行印を新調されています。理由はシンプルで、以下のような場面で「新しい姓の印鑑」が必要になるからです。

  • 婚姻届の提出(旧姓の印でも可能ですが、新姓の準備を早めにされる方が多いです)
  • 新居の賃貸契約・住宅ローンの契約
  • 銀行口座の名義変更・新規開設
  • 各種保険や住所変更手続き

これらすべてを旧姓の印鑑で乗り切ることも不可能ではありませんが、これから何十年と付き合っていく「自分の名前」だからこそ、新しいスタートに合わせて印鑑も新調される方が年々増えているのが実情です。

エピソード1:式の一週間前に駆け込まれたお客様

以前、ご結婚式の一週間前に慌てて来店されたお客様がいらっしゃいました。「新居のローン契約に実印が必要だと分かったのが直前で……」とのこと。幸い当店では手彫りでもお急ぎに対応できる体制を整えており、無事に契約日までにお渡しすることができました。

このお客様のように、印鑑の準備は「結婚式が終わってから」と考えがちですが、実際には婚姻届の提出前後から新居やローンの契約が並行して動き出すことも少なくありません。式の準備で忙しくなる前に、早めにご相談いただくことをおすすめしております。

「実印」「銀行印」「認印」、結婚後はどう使い分ける?

いざ作るとなると迷うのが、どの印鑑をいつ新調すべきかという点です。石原印房がおすすめする優先順位は次の通りです。

  • 実印:婚姻届と同時、あるいは新姓での重要契約(住宅・車など)を控えている方は最優先で。
  • 銀行印:新しい姓での口座開設や名義変更のタイミングで。実印と兼用は避け、別々にお作りになることをおすすめしています。
  • 認印:日常の受け取りや簡易な書類用に。急ぎでなければ、実印・銀行印と落ち着いてから揃えても構いません。

石原印房が大切にしていること ― ただの「手続き用品」で終わらせない

正直なところ、印鑑は通販でも数百円から手に入ります。それでも私どもが「結婚を機に、ぜひ一度専門店で」とお伝えしたいのには理由があります。

印鑑は、これから何十年も、人生の大切な契約に立ち会い続ける存在です。当店では一級彫刻士が一本ずつ手彫りで仕上げ、姓名に込められた意味を無料の姓名鑑定でお伝えしながら、その方に合った書体・印材をご提案しています。機械彫刻にはない「唯一無二の印影」は、偽造防止の観点からも安心材料になります。

エピソード2:姓名鑑定をきっかけに涙されたお客様

ご主人の姓に変わられる予定だった、あるお客様のお話です。姓名鑑定の結果をお伝えしたところ、「亡くなった父がよく、名前には意味があるからと言っていたのを思い出しました」と、静かに涙ぐまれたことがありました。

印鑑そのものは小さな道具かもしれません。しかし、そこに刻まれる名前には、その方が歩んでこられた人生や、大切な方との思い出が重なっていることを、私どもは日々のお仕事を通じて教えていただいております。姓名鑑定を無料でお付けしているのも、こうした一つひとつの出会いを大切にしたいという想いからです。

夫婦おそろいの印、という選び方

結婚を機にご来店されるお客様の中でも、特に人気が高いのが「ご夫婦おそろいの印材」です。同じ木材、同じデザインで揃えることで、二人の新しい門出を形として残すことができます。

先日も、あるご夫婦が「お互いの印鑑を見せ合うことなんて、これまで一度もなかったので」と笑いながら、同じ黒水牛の印材を選ばれていかれました。実印は普段あまり人目に触れるものではないからこそ、こうして夫婦で揃えるという選び方に、特別な意味を感じていただけるようです。

また、旧姓の印を処分するのではなく、記念として大切に保管される方も多くいらっしゃいます。旧姓の印には、それまでのご自身の人生が刻まれているものです。無理に手放す必要はありません。

一生使えるものだからこそ、保証も大切に

石原印房でお作りいただいた手彫り印には、一生涯保証をお付けしています。欠けてしまった場合は無料で、紛失・盗難の場合も半額で再作成いたします。「一度きりの買い物」ではなく、「一生のお付き合い」として印鑑をお選びいただきたいという想いからの取り組みです。

結婚をきっかけに印鑑をお作りになったお客様が、何年か後にお子様の「はじめての印鑑」をお求めに再びご来店くださることも、当店にとって何よりの喜びです。一本の印を通じて、ご家族の歴史に長く関わらせていただけることを、大変光栄に思っております。

まとめ ― 新しい人生の一歩に、ふさわしい一本を

結婚は、姓が変わるという、人生でも数少ない特別な節目です。だからこそ、その節目に選ぶ印鑑にも、少しだけこだわってみてはいかがでしょうか。

石原印房では、これから始まる新生活の想いをお伺いしながら、末永く寄り添う一本をご提案しています。ご来店の際は、姓名鑑定も無料で承っておりますので、お気軽にお立ち寄りください。