東京・埼玉など県外からもお越しいただく理由とは?

こんにちは、群馬県みどり市大間々町にある印鑑専門店「石原印房」です。私たちは創業から100年、三代にわたって地域のお客様とともに歩みながら、完全手彫りの印鑑を一つひとつ丁寧にお作りしてきました。
今この記事をお読みいただいている方の中には、もしかしたら「印鑑なんてどこで買っても一緒じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、石原印房に来店される多くのお客様がこうおっしゃいます。
「ネットで安い印鑑も見たけど、大切なものだからちゃんとしたところで作りたかった」
「一生ものだから、職人さんに直接話を聞いて作ってほしかった」
今回は、そんな“わざわざ”石原印房に足を運んでいただくお客様の声をもとに、「手彫り印鑑の魅力」と「来店の価値」について、改めてお伝えしたいと思います。
■ 創業100年の信頼と責任
石原印房は、初代・赤城刀仙が開業して以来、三代続く印鑑専門店です。私たちはただ印鑑を販売するのではなく、
- 印影の設計
- 素材の選定
- 書体の選び方
- 実印・銀行印・認印の正しい使い分け
など、お客様のご相談に応じながら、一本一本「その人にとって最適な印鑑」をご提案し、手彫りで丁寧に仕上げています。
100年続けてこられた理由は、ただ“物”を売ってこなかったからです。お客様の“節目”に寄り添うことを第一にしてきた結果、「おじいちゃんが作ってくれた印鑑、私もここで作ります」と、何世代にわたるお客様に支えられるようになりました。
歴史が長いということは、時代とともに変化し、求められるものが変わっても、それに応え続けてきた証でもあります。
地域の皆さまと築いてきた信頼関係は、私たちの誇りであり、大切な財産です。
■ エピソード:一通の手紙がつないだ縁
ある日、一通のお手紙が届きました。差出人は、東京在住の60代の女性。内容はこう書かれていました。
「亡くなった父が30年前に貴店で作った実印を今も大切に使っています。今回、息子が結婚することになり、“あの時のような印鑑を贈りたい”と思い、手紙を出しました。」
後日、その方はご家族と一緒に来店されました。手紙に添えられていた印鑑を拝見すると、確かに当店の書体と仕上げ。「父の時代から変わらない味わいがあって、これを息子にも受け継がせたいんです」とお話しくださいました。
こうして、親から子へ、世代を超えて印鑑が贈られる――そこには“モノ”以上の価値がありました。私たちはその印鑑に、30年前と同じ書体と印材で、今の想いを加えて仕上げました。
お渡しの際、息子さんは「こんなに温かい買い物は初めてです」と、嬉しそうに印影を押して帰られました。
“売る”のではなく、“つなぐ”という使命を、あらためて教えていただいた出来事でした。
■ 完全手彫り。なぜ機械に頼らないのか?
今の時代、ほとんどの印鑑は機械彫りです。
安くて早くて、見た目もそれなりに整っています。しかし、
- 線が単調で印影が似通ってしまう
- 字のバランスが画一的で、個性がない
- 偽造リスクが高まる
といった問題があります。
石原印房の印鑑は、すべてが手彫りです。 一刀一刀、彫刻刀を入れるたびに微調整をしながら、その方の名前に込められた意味や画数、想いに合わせて“生きた印影”を作り上げます。
手彫りだからこそ生まれる、「味」「重み」「力強さ」。 それこそが、人生の節目にふさわしい印鑑だと、私たちは信じています。
また、手彫りならではの柔らかな線の表情や、意図的に加えられる“空白”の美しさも、機械では決して再現できない価値です。ひとり一人のお名前の“バランスと意味”にこだわるからこそ、一日に彫れるのはほんの数本。でもその分、「お客様だけの一本」が仕上がるのです。
■ 一生涯保証という“石原印房の覚悟”
石原印房の印鑑には、すべて一生涯保証がついています。
これは単なるサービスではありません。石原印房としての責任、覚悟の証です。
「印面がすり減ってしまった」 「欠けてしまった」 「長年使って形が変わってしまった」
どんな理由でも、何年経っても、必ずお直しさせていただきます。
印鑑はお客様の人生に寄り添い続けるもの。その責任を最後まで果たすのが、石原印房の仕事です。
実際に「30年前に祖父が作った印鑑を、同じ書体・同じバランスで再彫刻してほしい」といったご依頼もあります。私たちの仕事は、単なる“販売”ではなく、“人生の記録を継ぐこと”でもあるのです。
■ ネット販売をしない理由
よく「ネットで買えますか?」と聞かれます。
答えは「申し訳ありませんが、販売しておりません」。
なぜなら、私たちは印鑑を「誰にでも売りたい」と思っていないからです。
印鑑は、あなたの意思・契約・人生に責任を持つものです。 だからこそ、
- お顔を見て
- お話を聞いて
- 納得のいく素材・サイズ・書体をご提案して
初めて「お渡しできる」と考えています。
画面越しではわからない微妙なニュアンスや不安を、しっかり言葉にして解決する。そうすることで初めて、「一生使える印鑑」が生まれると信じています。
もちろん、遠方のお客様にはご不便をおかけしますが、それでも「直接行く価値がある」と言っていただけるように、これからも“対面での品質”を追求していきます。
■ なぜ、県外からも来店があるのか?
石原印房には、地元・みどり市のお客様はもちろん、
- 桐生市
- 太田市
- 伊勢崎市
- 足利市(栃木県)
といった近隣地域、さらには埼玉や東京からもご来店いただいています。
その理由の多くが、
「ネットでは得られない“対話”と“空気”があるから」
というものです。
人生における重要な節目。
- 息子の成人祝いに贈る実印
- 両親の遺産手続きに使う印鑑
- 自分が会社を立ち上げるときに持つ法人印
そんな“重みのある時間”に使う印鑑だからこそ、**「ちゃんとした店で、ちゃんと作りたい」**と、多くのお客様が言ってくださいます。
また、「ホームページを見て、“このお店さんにならお願いできそうだと思った”」という声も。
文字や写真だけでも、“伝わるもの”がある。それも、私たちが発信を続ける理由の一つです。
■ ぶっち店長が、ゆるくお迎えします
石原印房には、看板ねこの「ぶっち店長」がいます。
接客するわけではありません。印鑑を彫るわけでもありません。ただ、店内で静かに寝ていたり、時々近づいてきたり。
でも、その存在が「なんかホッとする」と言ってくださるお客様も多く、気が張る印鑑選びの場で、不思議と心をゆるめてくれる存在です。
猫好きな方は、ぶっち店長目当てでご来店いただくことも。 「ホームページで見たあの子に会いたくて…」という声も増えてきました。
石原印房にとって、ぶっちは“空気をつくるスタッフ”でもあります。人の温かさと動物のぬくもり。その両方が揃って、私たちのお店は完成します。
■ まとめ:一生使える印鑑を、あなたのためだけに
印鑑は、単なる“押す道具”ではありません。 それは「責任」や「想い」を形にした、“あなたそのもの”です。
だからこそ、
- 顔を見て、話して、一緒に作る
- 手彫りで、世界に一つだけの印影をつくる
- 一生涯責任を持ってお守りする
私たち石原印房は、そんな印鑑づくりをこれからも続けてまいります。
桐生市・太田市・伊勢崎市・足利市からも車で30分以内。
「印鑑なんてどこでも同じ」ではないこと、ぜひ一度、体感しにいらしてください。
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。